筑後のものづくりの一から十までを肌で感じる
筑後地域には、久留米絣や大川家具など全国的に知られる伝統産業が今も受け継がれています。携わる職人や企業は、伝統を守りつつ新しい手法やデザインを取り入れ、時代に合ったものづくりを続けています。そういった伝統を担う一人になれるのも「ちくごで働く魅力」の一つではないでしょうか。今回は、久留米絣にはじまり、現在は和木綿の織り、デザイン、縫製、販売まで一貫して行う「宮田織物」を紹介します。
会社の特徴
1913年に久留米絣の織元として筑後市に創業した「宮田織物」。1965年に製造を開始した「綿入れはんてん」は、引く手あまたの人気商品となり、最盛期は1年に50万枚も製造したほどです。2000年頃からは自社生産の「和木綿」を用いた婦人服を主力商品とし、「博多リバレインモール」(福岡市)などに構える直営店や自社サイトでの販売をはじめ、全国の百貨店や専門店への卸しも行っています。2014年にはフィンランドのテキスタイルブランド「Marimekko」とコラボレーションを行い、最近はアメリカへ生地を輸出するなど、海外への進出も始めています。
「宮田織物」の特徴は、布の図案の考案、織り、企画・デザイン、縫製、販売まですべてを自社で行うということ。これは全国的にもとてもめずらしいスタイルです。着る人を思いながらデザインし、一枚一枚丁寧に縫い上げる。思いのこもった確かな品質の製品を届けることができるのは、自社一貫生産のなせる業です。
「一隅(いちぐう)を照らす」という理念のもと目指すのは、唯一無二のものづくりを行い、お客さまに喜ばれ、社員が幸せを感じ、地域社会に貢献する企業。「一人ひとりがやりがいをもってベストを尽くし、周りを照らしていく、そんな人たちの集まりであればうれしいですね」と吉開ひとみ社長は語ります。



募集している職種について
現在、募集を行っているのは縫製職です。ミシンを使い、洋服やバッグ、はんてんなどあらゆる製品を形作る技術職となります。スタッフは現在23名。中国やベトナムからの実習生を多く受け入れているため、日本人はそのうち5名です。海外の実習生は3年間という契約があるため、技術が向上した頃に自国へ帰ってしまいます。今後は、高い技術をもちながら長く働く日本スタッフの割合を増やす方向性にシフトしていく予定です。
商品の多様化に伴い、縫製するパーツも様々です。毎日同じものを縫っていくというような業務ではないため、技術の向上も望めます。



求める人材像は
「今、働いているスタッフはみな熱心に技術を磨こうとしています。そういう方をぜひ受け入れたい」と話すのは、管理本部長の國武啓二さん。國武さんは日ごろから、”常に考える”ということを意識するようスタッフに伝えています。「仕事をする中で、どうすればスムーズにはかどるのか、もっといい方法がないのか、常に考えて自らを向上させられる人は伸びます。さらに、その考えを声に出してくれる人がいれば、個人だけではなく会社全体がよくなっていくのではないでしょうか」。



ちくごで働く先輩の声
縫製職 石尾 愛さん(入社2015年1月入社)
――入社のきっかけを教えてください。
「小さな頃から洋裁に興味があり、前職でも4年ほど縫製職に就いていました。長崎から筑後に引っ越し、仕事を探していた時、一から洋服作りをするという当社のものづくりに興味をもち、応募しました」
――どんな時にやりがいを感じますか。
「細かいパーツなど難しい縫製がきれいに仕上がった時です。一番神経を使うのは襟や前見頃など、製品の顔となる部分を縫う時。縫い目の美しさで印象はまったく異なります。そういった大切な部分を任せてもらえるのも励みになりますね」
――社内の雰囲気を教えてください。
「スタッフ同士の仲がよく、とても明るい雰囲気です。黙ってミシンに向かい続ける仕事と思われるかもしれませんが、チーム制なのでコミュニケーションも大切なんですよ。また、社内には子育て経験のある女性が多く、子どもの行事などで休みを取る時にも周りが気持ちよく送りだしてくれるのがとてもありがたいですね。残業もほとんどなく、子どもとの時間をしっかり取れるのもうれしいです」
――石尾さんの目標を教えてください。
「まだ働いて1年半なのですが、これからもっと知識や技術を身に付け、自信をもって『縫製のプロです』と言えるようになりたいです」
――「宮田織物」で働くことに興味をもった人へメッセージを。
「当社は、全国的にみてもほとんどない、織りから企画、デザイン、縫製までを見ることのできる企業です。服作りのさまざまなことに触れられるので、興味がある方は、とても勉強になると思います。働きやすい環境も整っていますので、ぜひ応募してみてください」



募集要項(応募に際して)
●求人情報
対象となる方(応募要件)
職種 | 縫製工 ・ファッション衣料の縫製 ミセスを対象として、オリジナル和木綿素材と久留米絣を組み合わせた婦人服の縫製作業(ミシン使用)。 ・品質管理 一連の作業内容を覚えていただき、縫製作業を行ってもらいます。 (服のミシン作業の経験者) |
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就業時間 | 8:00~17:00 休憩時間:12:00~13:00、15:00~15:05(65分) |
給与 | 145,000~190,000円 昇給:あり 賞与:あり(年3回) |
休日・休暇 | 週休二日制 1週間程度の盆、正月休みあり 年間休日数:102日 |
待遇・福利厚生 | 通勤手当:18,000円/月まで、マイカー通勤可 各種保険、退職金制度あり(勤続3年以上) 育児休暇取得制度あり |
●応募方法
まずは下記【お問い合わせ・お申し込み先】にご連絡ください。
募集は終了しました。
お問い合わせ・お申し込み先
宮田織物株式会社
採用担当:國武
〒833-0003 福岡県筑後市羽犬塚375
TEL:0942-53-4550 FAX:0942-53-5181
メールアドレス:info@e-miyata.com
ホームページ:
http://miyata-orimono.co.jp
http://www.e-miyata.com